介護現場におけるメイクセラピーの役割とは

介護現場で大きな効果が期待できると言える一つが、メイクセラピーだ。メイクにはやる気や自信を高めたり、心身共に健康にする力があると言われている。メイクセラピーとはメイクの力を活用する事で、生活をより楽しく充実したものにする事を目的とした療法だ。年齢や性別に関係なく取り入れやすい療法であるため、医療や福祉の分野でも、よく活用されている。介護現場で実際に行われているメイクセラピーでは、認知症の予防や改善、生活の質の維持又は向上を主な目的としている。高齢者がメイクに興味を持つ事で表情が和らいだり、気分が明るくなったりするなどの効果が期待できるのだ。またメイクをする事によって自信を持つようになり、様々な人たちとの交流が楽しくなる可能性もある。

さらにメイクセラピーには気持ちを落ち着かせたり、脳の働きを活性化させる効果も期待されているため、認知症ケアにも活用できる療法とも言える。メイクセラピーを行う際に必須な資格は特にないが、メイクセラピストとして活躍するには美容や化粧に関する知識や技術だけでなく、カウンセリングの知識も必要となってくる。メイクセラピーに関する資格としては「メイクセラピー検定」というものがある。メイクセラピー検定には特級、1級、2級、3級という4つの受験レベルがある。これらの資格を取得すれば、介護が必要な方やその家族などから信頼を得る事ができ、メイクセラピストとして自信を持って活動できると言える。こちらの《注目が集まる「介護×セラピー」》というサイトには、メイクセラピーの他にもアニマルセラピーをはじめとする様々なセラピーの情報が掲載されているので、参考にしてみると良いだろう。